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だいきょうらくろふ

ラストブログリレー #7 たいせい


たいせいです。 前回のブログリレーが最後だと思っていましたが、また書くことになりました。 今度こそ本当に最後のブログです。 10月21日、大阪教育大学男子ラクロス部は3年間掲げ続けた目標である「1部昇格」を果たしました。 広報班から「1部昇格への気持ち」を書くようにと言われていますが、今になってもなんと表現していいのか分かりません。 もちろん達成感もありましたが、ぼくは自分の代で大教を1部に戻すことができたという安堵の気持ちが大きかったです。 ただ個人的には、1部で戦いたかったし、FINAL4や関西制覇を目指してラクロスをしたかった、自分を試したかったという思いの方が正直強いです。 とは言っても、引退する4回生にとっては「最高」の終わり方でした。 入部時は少ないと言われながら4年間だれも辞めずに18人で続けてこれたこと、'18チームで最上回生として目に見えないところでチームのためにそれぞれの色を出しながら行動してきたことは12代目の大きな大きな強みです。 「誰一人として欠けては成り立たない」という言葉がとても似合う回生だと自負しています。 1年間、表向きは色々やってるようで主将のぼくが1番なんもやってないなってずっと思ってました。 その分自分はもっとがんばらなあかんって思えたし、みんなのがんばりのおかげで、色々な面でこれはあいつに任せとけばいいやみたいなところがいっぱいあって楽させてもらいました。 特にリーグ期間は正直99%ぐらい勝つために自分が結果を出すことと完璧なスカウティングをしてOFメンバー全員を生かすことだけ考えていました。 それでも大丈夫やって思えるぐらい頼もしい同回生でした。 リーグ戦山場の近大、甲南、龍谷戦のハットトリックはみんなの得点です。感謝。 大げさでもなんでもなく、この代で主将をさせてもらえたことは僕の人生の誇りです。 本当に感謝。 でも、大教男ラクにとって今年の1部昇格はあくまで通過点。もっと言えば3年前、僕たちが1回生の頃の「1部」という立ち位置に戻っただけ。 16,17,18チームが2部で戦った3年間、形としては2部に停滞していた大教男ラクが極微の成長を続けたことを証明するには、来年なんとしてでも1部で結果を残さなければいけない。後輩たちにがんばってほしいことは言うまでもないけれど、来年以降1部で戦っていく上で大切にしてほしいことをあえてこのブログに書くことにします。 "決して現状に満足しないこと" これは2部で過ごした3年間で得た、勝つために、チームが成長するために必要だと思ったことだ。この根拠を昨年、一昨年のチーム特にOFに焦点を当てて振り返ってみる。 一昨年、16チームでは春先の練習試合で1部の関大、阪大に勝ち、同じ2部の近大、龍谷にも大差で勝つことができた。「まあ今年は1部上がれるやろ」「来年どうやって1部戦うかやな」みたいな雰囲気が早い段階からあった。2回生ながら、4回生が上手かったから僕もそう思っていた。 OFはと言えば、完全にキーマンだけが個人技で得点を量産する現状に満足していたし、任せっきりになっていたように思う。 結果、リーグ戦ではキーマン頼りのOFしかしてこなかった大教は龍谷にも近大にも破れ、入替戦でも1点しか取れずに関大に敗れた。 17チームでは、16チームの反省を踏まえて新チーム当初からしみずさんを中心にOFの戦術を考えた。練習の6on6や練習試合でもそれなりに点は入るし、頭を使って考えた戦術がハマることに手応えや達成感を感じていた。2回生の頃に比べて徐々に結果がではじめた自分自身のプレーにも「今年は去年と違う!」と思い込んで満足していた部分があった。だが、そこからの改善はあまりなかった。リーグ期間に入ると課題を出しあったり、新しい戦術を加えたりすることはなく1パターンのOFをひたすら確認するような練習を続けていた。 結局、入替戦でも得点王がいた京産を相手にDFが5失点に抑えてくれたのに勝つことはできなかった。 今年、この2年間を経験してきたからOFは戦術mtgの量を圧倒的に増やした。どんな勝ち試合であっても、1プレー1プレーについてみんなでビデオを見ながら確認して課題を出した。そして練習でその課題の改善に取り組んだ。 個人技の面においても、アフターでMFはランシューとミドルを打ちまくり、ATはDF陣とひたすら1on1をすることを続けた。 それでも、リーグ戦で厳しい試合が続き、試合のたびにビデオ反省→プレーや戦術の改善を繰り返した。最終戦、龍谷に勝って1部昇格を果たすことができたが、あの試合のビデオを見ると明らかにもっと点を取れたと思うし、'18OFにはまだまだ弱点や課題はあった。それにもともとの得点力は昨年や一昨年のチームの方が断然にあった。 ただ、現状に満足しなかったことがアフターのシュー練や1on1に取り組む姿勢、弱点や課題に向き合い続ける姿勢につながり、1部昇格の一要因になったのだと思う。 なんの理由もないただの思いつきでOFを例にしたが、今年はどの面においてもチームに対して満足することはあまりなかったように思う。練習運営に関しても、下回生のモチベーションを保つことに関しても、「徹底と継続」や「思いやり」、「応援されるチームに」というチーム像についてもそうだ。何にとは挙げだすとキリがないから控えるが、口には出さずとも様々なことに不満に思っているプレーヤーやスタッフはどの回生にもいただろうし、自分も1部昇格を達成した'18チームを誇りには思うが、主将としてのチーム作りには納得し切れないまま引退して、もっとこれやっとけばよかったなあと思うことが山ほどある。 常にチーム内に不満があったことは、'18チームの悪かったところだと言えるが、見方を変えると「不満=現状に満足せずに、何かを変えよう・良くしようとし続けること」が良かったのだと考えることもできる。 そういう意味で、今年のチームを振り返っても間違いなく大教男子ラクロス部はまだまだ伸び代に溢れた集団だ。 だからこそ、これからのチームには新しい目標に向かって「決して現状に満足せずに」より高いレベルを目指して全てのことに取り組んでいってほしい。 3回生。 たいした主将でもなく、みんなのニーズに応えられなかった立場の自分が偉そうに言うのは申し訳ないけど、最上回生が自分たちのチーム運営やプレーにおいて満足したらそのチームは終わる。成長しない。 絶えずチームの現状を客観的に見つめてコミュニケーションを取りながら「完璧」なチーム作り、「完璧」なプレーを目指していってほしい。 当然、下回生はチームに不満を持つし、今の3回生のがんばりについてこないこともある。 それは高みを目指す下回生が「現状に満足していない」からだと、プラスに捉えることができるぐらい広い心で後輩に向き合い、チームの課題に向き合ってほしい。 俺にはできんかったけど、優しい13代目ならできるはず。 2回生と1回生。 最上回生はチームの現状に満足してはいけないが、人間なら必ず自画自賛するし、なにより自分の行いを客観視することは難しい。それは仕方がない。 だからこそ、客観的な視点を持ちやすい2回生と1回生は最上回生の運営について積極的に意見や不満を述べていくべきだと思う。下回生のそういう姿勢がチームを強くする。 ただ、守ってほしいことと理解してほしいことが一つずつある。 守ってほしいことは、最上回生に述べる意見や不満がチームや自分自身にとってプラスに働くのかどうか、よく考えること。自分にとってプラスになっても周りにはそうでないことや、個人の好き勝手な不満には結果的に誰にとってもメリットがない。 理解してほしいことは、いくら完璧なチームを作ろうとしてもそれは不可能であること。だから不満があったとしても、同時に最上回生のがんばりを認める優しさを下回生には持ってほしい。その優しさが来年、再来年みんながチームを運営するときの下回生の行動につながるはず。大教が日本一になる時が来たら、そのチームが「完璧」に限りなく近いチームだ。それでも100%「完璧」はあり得ない。 プレーヤー。 今は結果が出なくとも、自分たちの可能性を自覚してほしい。1〜3回生全員、1部で戦える今、ここからがラクロスに向き合うこと、自分の成長に向き合うことの本当の醍醐味を知ることができると思う。 練習すればするほど、見れば見るほど、考えれば考えるほどラクロスは上手くなれる。 だからラクロスは楽しいし面白い。 このことを実感できるぐらいラクロスに向き合え。 スタッフ。 本気で取り組めばプレーヤーよりもはるかに人として「成長」できる場が大教男子ラクロス部にはある。スタッフの行いが結果に直結するわけではないってよく聞くけど、全くそんなことはない。スタッフの雰囲気、行動の影響力は凄い。何気ない一つの言動がチームの雰囲気を変え、プレーヤーの練習への取り組みを変え、試合の勝敗を左右する。それだけ、スタッフの行い全てに意味がある。 プレーヤーと同等、それ以上の熱を持って最強のスタッフ集団を築いていってほしい。 以上。 長くなりましたがこれで終わります。 大教男子ラクロス部に出会えたおかげで、人生22年間で1番濃く、成長を実感できる4年間を過ごすことができました。 4年間お世話になったOBの方々、先輩方、同回生、後輩たち本当にありがとうございました。 


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